西の都 装飾
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まんようしゅうつくしかだん

所在地 筑紫野市・大野城市・太宰府市・宇美町・基山町
指定等の状況 未指定
エンブレム

歌集・万葉集約4500首のうち、筑紫で詠まれた歌は約320首があります。このため、奈良時代の神亀から天平年間に太宰府に滞在し万葉集に歌を残した著名な歌人集団は万葉集筑紫歌壇と呼ばれています。とくに大宰帥大伴旅人邸で開かれた「梅花宴」32首はその名を知られています。当時「梅」は唐から渡ってきた新奇な先進の文物のひとつでした。歌は大宰府近郊でも盛んに詠まれ、豊かな文化が育まれました。

今でこそ、目にする機会の多い梅ですが、「西の都」が誕生した奈良時代には中国原産の希少な輸入植物で、梅をめでる観梅の文化もまた大陸や京からもたらされた先進文化の一つでした。新元号「令和」で注目を集めている「梅花宴」では、大宰府の長官、大伴旅人が主宰し、大宰府の官人や西海道(九州)の九国二島の国司らが集い、大陸風の文化に興じました。

太宰府市キャラクター/
旅人のたびと・おとものタビット・
れいわ姫

令和元号の典拠となった万葉集「梅花の宴」。令和改元以来、梅花の宴が催された大伴旅人邸があった太宰府の地には、全国から多くの方が訪れてこられます。
史跡が広がり、筑紫歌壇の万葉歌人たちが見た風景をのこす太宰府市内には、現在、29基の万葉歌碑が立っています。パンフレットや日本遺産アプリを片手に、これを巡るのもおすすめです。

筑紫野市キャラクター/
つくしちゃん

大陸から新たな文物が入る大宰府の地で、大伴旅人をはじめとした最先端の文化に触れた官人たちが多数の歌を詠み、筑紫野市も万葉歌人たちの歌の舞台となりました。歌に詠まれた大切な人との別れの悲しみ、ふるさとを思う寂しさ、自然の美しさなど、今の私たちにも通じる思いに触れることができます。

太宰府展示館:
〒818-0101 福岡県太宰府市観世音寺4丁目6-1

西鉄二日市駅から徒歩約20分

九州自動車道太宰府ICから約5分

古代日本の「西の都」 イメージ画像

1300年前、筑紫の地に誕生した「西の都」。東アジアに華開いた壮大な国際交流都市のストーリーは、福岡県筑紫野市・春日市・大野城市・太宰府市・那珂川市・宇美町、佐賀県基山町に広がっています。