歴史遺産と眺望を味わう『基肄城跡』散策 基山町
水城・大野城とともに大宰府政庁の防衛線として築かれた、日本最古の本格的な山城といわれる国の特別史跡「基肄(きい)城跡」。当時の築造技術や国防戦略を今に伝える貴重な史跡を巡り、基山(きざん)の豊かな自然や万葉集に詠まれた「城の山道」の面影、北部九州一望の大パノラマも楽しめます。
駐車場
トイレ
鳥栖筑紫野道路 城戸IC 出口
車で約10分
基肄城遠景を望む JR基山駅
基山駅の歩道橋から基肄城の遠景や関谷土塁を望むことができます。関谷土塁は基肄城に関連した防衛施設で、現在は基礎の部分のみ残っています。この辺りは古代より官道が通っていたとみられ、古くから交通の要衝でした。地形的な状況や地名から、現国道3号付近がかつての官道と推定されています。
車で約5分
幅広い年代の史料が揃う 基山町立図書館
基山町立図書館には大伴旅人の帰任に際し筑後守葛井連大成が詠んだ歌の碑があり、大宰府に続く「城の山道」の往来がうかがえます。また、図書館内の郷土資料コーナーでは基肄城跡から出土した瓦をはじめ、弥生時代の遺跡出土品など貴重な史料を見ることができます。
(※展示スケジュールによっては、史料が見ることができない場合があります)
車で15分
歴史あるレジャースポット 基山草スキー場
春と秋には、木製のソリを使って斜面を滑り降りる草スキーが楽しめます。基山の草スキーについては昭和13年の資料にも記載があり、古くから基山観光の目玉として親しまれていました。草スキー場に掲示された万葉歌は、大伴旅人が基肄城を訪れた際に詠まれた歌といわれています。
徒歩約15分
北部九州のパノラマを楽しめる 基山山頂
草スキー場から遊歩道を登りきった場所にある高台が頂上です。この高台は、南北朝時代から戦国時代頃にかけて基山が山城として使用された際に築かれたと思われる主郭で、周囲に横堀が廻っています。北は博多湾、南は筑紫平野、晴れた日には阿蘇山や雲仙岳まで見渡せる絶景スポットです。
徒歩約5分
頂上に立つ 天智天皇欽仰之碑
「天智天皇欽仰之碑」は基肄城跡をより広く周知するため、多くの人々の寄付と協力によって昭和8年に建造されたものです。
徒歩約10分
「西の都」を見晴らす 基山展望所
「特別史跡基肄城碑」北側の高台にあり、遠くに博多湾を望む展望所。ここには「天智天皇欽仰之碑」建立の際の募金によって建てられた、ギリシャ神殿風の建物がありました。老朽化のため昭和60年に解体され、現在は基礎の名残と方位板を見ることができます。
徒歩約10分
基肄城内で最大の建物跡 大礎石群
大礎石群は、花崗岩を柱の基礎とした礎石建物跡です。基肄城内ではこの建物だけ柱間が10間×3間と特に大きく、城内を一望できる場所に建てられており、また周辺から瓦が多く採取されていることからも、特別な意味を持つ施設であった可能性があります。
徒歩約25分
基山草スキー場
車で15分
JR基山駅